あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨鍵と鍵穴


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空を見て  ただ『美しい』そう

思えるのは  

もしかしたら幸いかもしれません

 

何かが鍵になって

扉が開いてしまうことが

この世界には沢山あります

 

夕空の茜雲

夏空の入道雲

真っ青に光る空

 

そのどれもが目の前に広がって

 

それは  誰かにとっての

辛い記憶の引き金や

喪った命の欠片に見えること

 

美しい世界の思い出たちや

未来への不安の種…。

 

そんな風に

見えることもあるのでした

 

見たものが  見たまま

同じにはならなくて

 

淡い色 も 極彩色 も

くっきりも  ぼんやりも

それはそれで美しい…けれど

 

心の中の鍵穴に嵌まる

鍵になるなら  もっと限定的で

個人的なのかもしれません

 

人生のどこかに

用意されていて

 

後は各々の心の中に

響き合うか合わないか

 

 

 

 

ある日突然鍵が現れて

新しい明日を迎えることに

なったりするのかもしれません

 

                            ***

 

心の中の閉ざされている

扉についた鍵穴に

ぴったり嵌まる鍵は

どこに隠れているのでしょうか

 

例えば  それは

音楽なのか  物語の一節か

 

それとも  出逢う人

出逢う出来事  出逢うもの  

 

それらは  ある日現れて

鍵を開け

扉の向こうの世界を

とても鮮やかに見せていきます

 

もしかしたら

時宜に叶ったタイミングで

 

または  その時には掴めずに

通りすぎてしまう

 

不思議な繰り返しです

 

時には痛みを伴ってしまうから

扉を開かれて

恨みたくなることも…。

 

けれど流れの先には

新しい世界が

 

・・・シンプルに 

そして敏感に

体験するだけ

 

そのどれもが

生まれて来た意味に思えたり

未来の助けになっていきます

 

そしてまた  次の鍵は

いつの間にか

今に用意されているのです

 

ストーリーは

可笑しいほど新しい発見の連続で

 

人生という舞台の上で

誰もが主人公になって

 

鍵も鍵穴も  他の誰かには

無いのかもしれないのです

 

小さな小さなきっかけが

新しい扉を開いていって

『なるほど。』『そう来る…。』

 

そんな風に面白がって

扉の向こうの世界を

思い切り楽しめるなら

 

いつ扉が開かれても

恐れず通りすぎて行かれます

 

心の中の扉の鍵は

幾つ開かれていくでしょう

 

多くても  少なくても

構わない

 

小さなこと  大きなことも

大丈夫

 

それは自分の心の中で

響き合うものだから

 

恐がらなくて好いのです

 

 

梅雨空と  束の間の晴れ間が

忙しく入れ替わる

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary