あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨掌と掌


f:id:hinatamary1113:20191222095544j:image

 

右の手と左の手

 

二つの掌を  そっと合わせてみる…。

 

ゆるゆると  背筋を伸ばしてみる

 

それから  瞼を閉じてみる

 

掌に集中すると  両手の間に

温もりが感じられるだろうか…。

 

冷たくなった体で  寒い場所なら

なかなか感じられないけれど 

 

暫くそうしていたら  きっと感じる

 

掌から掌へ  命の力が伝わっていくのを…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

右手と左手を合わせる機会は

どんどん減って来ているかもしれない

 

自分の掌を見つめて

考えてみる

 

私は  ある日を境に

《祈り》を大切に思うようになって

 

毎日  何度となく

手を合わせるようになった

 

いつもいつも祈るようになって

 

『この世界が平和でありますように』

 

『心の中に 愛が満たされますように』

 

『ありがとうございます』

 

・・・そうした  思い付くことを

声に出したり  出さなかったりしながら

手を合わせるようになった

 

何処ででも

 

それは  自然に涌き出る想いで

誰かから言われたり

教わった訳ではない

 

宗教を信仰しているのでもなく

我が家には  神棚に神様を祀り

仏壇には先祖と大切な人がいる

 

昔からよく在る  日本の家での暮らし

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

人だから…。

 

小さな争いや

ささやかな悪意

 

他人のものを 

羨ましがったら

欲しがったり

奪ったり

 

自分のものが無くなる恐怖に負けて

抱え込んだり

隠したり

ごまかしたり

恨んだり

禍根を引き起きずったり

etc.

 

そんな事が  私の心にも

生きている世界にでも

沢山溢れているけれど

 

その横を  そっと通りすぎていくように

自分の平和な世界を膨らまして 

大きく力強く  育てるのには

 

《祈り》はとても有効で

力を与えてくれるような気がする

 

日々  祈ることで助けて貰って

小さな自分と向かい合う

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

掌を合わせると

自分の物質としての存在を

改めて感じて

 

それは掌で体の何処かに触れても  同じ

 

けれど  掌と掌を合わせると

 

手の敏感な感覚は  互いを感じて

互いが命の力を発するのを

受け取り合える気がする

 

そしてその暖かみは

生きている  命を感じること

 

・・・大袈裟だけれど

そんな風に感じさせてくれる

 

時々  両手を合わせて

心に話しかけてみる

 

誰かではなく

自分の心に  語りかけてみる

 

嬉しい時なら

『この喜びに感謝します』

 

苦しい時なら

『この苦しみは  誰のもの?』

 

もし  自分のものだったのが分かったら

『助けてください  お願いします』

 

そんなことを話して

心穏やかになるのも  いいかもしれない…。

 

二つの掌は  誰かのものでなく

自分のものだから

 

今日の日

そっと胸の前で合わせてみる

 

そして  冷たい空気を感じながら

あなたの幸せをお祈りします。

mary