いつも うっかり忘れてしまう…。
《有ること》全てが賜り物だと言うこと
手にしているものは
自分のもの…だった？
普段は日常の中に隠れていて
うっかり忘れて
勘違いしてしまうけれど
自分の命さえ
賜り物だと言うのに…。
そして いつかは
肉体に不具合が起きて
賜り物は 預り物で
全てお返しして
この世界から去っていく
そんな 命の理も
見え難い世界になっているから
・・・うっかり忘れて
自分の全てを注ぎこんで
手にしたもの
自分の外側に有るものを
絶対的な豊かさだと信じてしまう
コロコロと笑ったり
暖かい涙を流したり
ほっとして溜め息をついたり
湧き上がるような情熱を感じたり
それだけで…好かったのに
いつかになっても
返さなくて好いものが
沢山有るのだと言うことを
うっかり 忘れて生きてしまう
時々 こうして
夢の中で見たことや
現実に起こることの中
そして出会った本たちが
呼びかけて
思い出させてくれるから
賜り物だったことに気付いて
また 始められる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日 仏壇の掃除をして
隅々まで綺麗になってホッとして
今朝 仏様に掌を合わせると
自然にコロコロと笑ってしまう
心の底の方から湧き上がる
楽しくてしかたないような気持ち
押し出されるような笑いが
次々に こぼれてしまう
心を緩めて
目の前に在ることと
一緒に居るだけで 特別がやってくる
思ったら 全ては其処に現れて
その一部になるだけで
ささやかな特別が降ってくる
うっかり忘れてしまったら
しがみついたり
悔やんだり
嘆いたり
最後は自分を責めてしまうから
賜り物や預り物を
いつかは分からないけれど
お返ししていくことを想像して
大切に思えたら
それだけで…。
年の瀬の
慌ただしくなりそうな朝だから
この身も 全てが
賜り物だと思い出して
在るものと一緒に
今日を過ごせますように…。
この世界の片隅に居られる
幸せを胸に
同じ空の下
あなたの幸せをお祈りします
mary
