あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨真実(ほんとう)の姿


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誰かにとって
                 自分にとって

真実(ほんとう)の姿を見るのは

容易いことではないような気がします

 

物事も  生き物も 

こちらを向いている側面ならば

見やすいかもしれないけれど

 

裏側や  まして内面までを

見られる気がしないのです

 

そして  自分の中の

何かしらの意図や欲があったなら

 

その色眼鏡を通しての世界しか

見えなくなるかもしれません

 

誰かから見た  自分の姿も

きっと相手が見る姿と

自分が鏡で見る姿は

違うもののような気がします

 

***

 

だからと言って  真実を見たい気持ちを

諦めるのではありません

 

だから先ず 

自分の真実(ほんとう)に触れてみて

見えるものに集中します

 

詳細を見られるくらい集中して

向き合って感じていきます

 

その瞬間は 

常に変わり続けていきます

その一瞬の中に在る

自分の姿に触れていきます

 

 

いつもいつも 

自分の真実の姿に触れながら

見守り続けたら

 

少しは  真実の自分の姿を

発見できるかもしれません

 

今まで抱いていたイメージや

先入観や  見るのに邪魔になるものは

忘れてしまって

 

他者からの目を

想像するのも止めてみます

 

ただ  現れる姿だけを見て

自分が何者なのか知ろうとします

 

その時に見えるものが

一部で在ることも

変わり続けていることも

 

忘れないようにして…。

 

全ての中の一部として

存在していることを感じたなら

 

そのままの一部を

見られるかもしれません

 

******・・・*・・・******

 

少し慣れたら

今度は  自分に触れたのと同じように

他の人へ目を向けて触れていきます

 

自分に触れた時と同じように

丁寧に集中して  観察します

 

もしかしたら  自分の好きが

誰かの好きと同じことを知って

勇気付けられるのかもしれません

 

時には  自分と似たような癖に

驚くかもしれません

 

自分の好きや嫌いを

周りの世界で表現するのと違って

 

距離を置いて 

誰かのそのままを知れたなら

 

互いの合う部分で

知り合えるかもしれません

 

強く主張しなくても

分かり合えるのかもしれません

 

いつも  真実を

見たい  知りたいと思う

 

好奇心を  忘れずにいられたら素敵です

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

昔十代の初めの頃  恩師から

垣根の話を聞きました

 

親との関係に悩んでいたわたしに

 

今の  自分が見えているのは

垣根より小さい自分が見ている世界

 

中学生の背丈から見える

垣根の向こう側は  世界のほんの一部を

見ているようなものなのだから

 

時間が経って 

おまえが大人になった時

見える世界は  また違っていると思うよ

 

・・・その時は頷いたものの

感情では 

上手く向き合えなかったのを覚えています

 

そして  随分長い時間が経って

今  自分から見える世界が 

あの頃と  全く違うものなのを

実感しているのです

 

少しほっとしています

 

あの頃と違うことを見られる

自分になれたこと…と

 

この人生で

恩師のような存在に出逢えた事実…。

 

もうこの世界にはいない  けれど

私の中に恩師が生きていること…にです。

 

今  目の前に広がる世界は

ほんの一部に過ぎません

 

そして  一瞬で過去になり

 

消えたり現れたり

自分の中に生き続けます

 

自分が変わり続けるものとして

周りの世界も変わっていくことを

受け入れて生きられたら  楽になります

 

いつか出逢ったものは

世界の一部として

在り続けるのかもしれません

 

初夏を思わせる5月の風を感じながら

あなたの暮らす同じ大地の片隅から

あなたの幸せをお祈りします

mary