あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・スペシャル

劇的な日が訪れて

普通の日常があることが

稀有なことなのだ。

そう知らされます。

 

白根山が噴火するなんて…?

スキーするだけのつもりが

突然被害に遭われた人

数日前に東京を襲った記録的な大雪が

交通機関を麻痺させてしまった時

帰宅するのに何時間もかかった人

いつもとは違う日を過ごします。

 

大いなる自然の前には

理由さえ探せずに

目の前に在ることを1つずつ行うだけです。

 

このところの冷え込みで

我が家の水道が凍結して

夜の間  細く水を出しておかなければ

昼まで水を使えなくなってしまいました。

氷点下7度は

いつもの冬では無かったことです。

 

そうやって時々起こるアクシデントは

『日常』が 揺るぎないと思う幻想から

『日常』が続くことって幸運なんだ

そう気付かせてくれています。

 

良いと思われることも

残念に思われることも

いつもより大きなことが起こった時

そこから学ぶことがあります。

それはずっと後から思うこと。

 

起こる現実は冷たく辛いこともありますが

その場所から  必ず離れる時が来ます。

 

人の力のまるで及ばない世界から

不思議なことが

起こるのかもしれない。

なんて思うんです。

勿論、そんな事言ったって・・・。

そう葛藤はあるけれど

今は素直にそんな風に感じています。

 

ずっとずっと広く、

ずっとずっと近くにも行き渡る

隅々まで見通した

必然が行われ

全てとして流れていく

自分が

その一欠片で在ることを

愛しく思います。

 

大海も

始まりは一粒の滴から

一粒は他と共に流れとなり

一筋となっていく。

 

この空からの贈り物も

地に沈み

何れ流れとなっていくかもしれません。

 

 一片の雪は少しずつ塊に

重く大きく固く形を変えて

人々の暮らしにも近付いて

直ぐに消えていく時よりも

鮮やかな記憶へと変化していきました。

 

まるで何事か伝えるように

あのときと同じことは起こらない

あのときに戻れることはないのだと。

思い浮かぶことを感じます。

 

こんな日は甘酒を飲んで体を温めます。

いつもより  ずっとずっと甘い甘酒。

そういえば  あのときは

甘酒は飲まなかった。

記憶の中の大雪の日が甦ります。

 

また記憶を塗り替えて

雪に繋がる記憶を上書きしていきます。

 

眩しく光る残雪を眺めながら

まどろみから  なかなか出られない

そんな日・・・もあります。

 

今日も誰かのバースデー🎂

大切な日

「おめでとうございます」

そして

大切なあなたが生きていてくれて

「ありがとう」と、つぶやきます。

 

冷たい風に吹かれても

春はそこまで来ています。

 

あなたの幸せを

同じ空の下から

お祈りします。