『今日は特別な日』
そう思えるような日は いつも
いつもやってくるとは限らない
いつもではないのが
特別な日なのだから…。
有り得ないことに遭った日や
忘れられないことの記念日や
閃きや喜び事や 別れの日
そのどれも
日常の繰り返しとは無縁なように
突然やって来て去っていく
特別を含んだ瞬間には
強い衝撃を受け取って
好むと好まざるとに関わらず
特別な瞬間に出逢ってしまって
深く胸に刻まれていく
特別な日を大切に想えるなら
毎日でも特別が好いけれど
余り衝撃が強過ぎたなら
疲弊して立ち上がれない
人は忘却するのが常なのは
そうでなければ前を向けなくなる日も
有るからかもしれない
特別なことも 特別な日も
時を経て 薄まっていく
薄まった記憶になって
経験として残っていって
健やかさや美しさetc.に形を変える
特別なことや特別な日が
身にちょうど良く蓄えられて
豊かに大きくなっていく
今 何が遭っても
大切にできるくらいに…。
受け取れるものだけで
十分で
受け取れるくらいの特別が
ちょうど好い
よく 『良いことがありますように。』
そう 昔の自分は願ったけれど
毎日繰り返される
日常の営みが続いていく
それは 特別良いことが有るよりも
ずっとずっと尊くて
ずっとずっと有り難い
静かで穏やかな日常に
身を置けるだけで
十分で
心は平和に染まっていく
蓄えた特別が熟成されて
自然に流れ出し
健やかな平和や
美しい愛が広がっていくなら
特別なことが起こらなくても
特別な日を過ごさなくても
満たされていくのかもしれない
勿論 喜びや衝撃的な特別は
有る方がいいのだろう
生きる日々が より豊かで
より広がっていくのだから
疲弊して傷んだ心と体なら
手当てして 回復しよう
そうしたら 日常の中に潜む
特別に出逢える確率は
劇的に上がる筈なのだから
今 できるのは
『良いことがありますように』そう
願うのも良いのだけれど
疲弊から回復して
細やかに繰り返される日常を
繰り返し繰り返し行っていこう
特別な好いことが訪れる時の為
準備をして アンテナを張ったなら
見過ごしていた何かに
気付けるかもしれないから
もし 特別な衝撃に
胸を抉られる時にも
『きっと大丈夫』そう呟ける
健やかな心と体でいられるように
暑くなった大地の上で
あなたの幸せをお祈りします
mary
