会いたい時には目を閉じて
笑った顔を思い出します。
怒った時の顔よりも
ほんの少し 素敵だったから。
笑顔を思い出すのは
辛いだけだと思っていました。
・・・いいえ。
そうではありません
優しい声も
温かい掌も
それは
神様がくれた贈り物かもしれません。
笑った顔が好きだったことを思い出す
幸せを貰ったような気がします。
誰かを 思い切り大切に思ったことは
それがどんな痛みでも
どんな別れが待っていても
大切な人が居たこと
その人に出逢ったことが
美しい宝物なのだと知りました。
別れた日から時を経て
大切な人の居た日々の 輝きは
色褪せはしませんでした。
よりたくさんの幸せに
気付けるくらい
思い出は美し過ぎて
愛だけが溢れます。
大切な人が愛したのは
目の前にいる人だったから
寂しさも 不安も嫉妬も覚えたけれど
今はもう届かないと思ったら
その全てが 可笑しくて
愛しくなるのです。
思い出は美し過ぎて
時々 恋しくなるけれど
そんな時には我慢しないで大声で
子供のように泣いてみます。
（もちろん誰もいない一人の時に…。）
居なくなった大切な人の場所は
そのままに
これから訪れる喜びを
受け取ることにしたのです。
大切な人の思い出を
明るい色のセロファンで包みます。
赤いリボンで結んだら
そっと 心の奥にしまってみます。
何時でも取り出して開けるように…。
そして 目を閉じたら思い出す
大切な人が笑っている時の顔。
怒った顔も素敵だけれど
それよりもっと優しかった。
そして 遠くに居ても
一緒に時を重ねるみたいに ずっと
そっと 幸せをお祈りしています。
mary
