生まれた時からとても身体が小さくて
そして 弱かったから
幼い頃は病気ばかりしていました。
風邪を引くと 気管支炎
悪くなると肺炎をおこして
病院に行く度 吸入や注射をして
毎日
痛みは日常の中にありました。
病気の為の痛み
それを治すために施される治療の痛み…。
小学校へ上がる前の年
交通事故にあって 長い間
病院のベッドに寝たままいた時
立ち上がると その高さが怖くて
歩けなかった
貧血も酷くて
よく 立っていると気分が悪くなり
そのまま居ると
目の前が真っ暗になりました。
脂汗をかいて 息を切らせる感じは
とても苦痛です。
身体を自分で思うように使えずに
不自由な時間を沢山過ごしました。
集団の生活に慣れることはなくて
いつの間にか 少しずつ
自分なりに工夫して
人との距離を取るようになりました。
そんな中 距離を取らなくても心地よい
特別な人と出逢って暮らし始め
二人の子供に恵まれました。
それでも頑強な身体が在る訳ではなく
それなりにインターバルをつくりながら
今も自分の身体と相談して動きます。
できることをできるだけ
自分のことができたら
少しだけ
人の為に できることを探します。
だんだん歳を重ねるにつれ
不自由さは 少しずつ発見に繋がって
自分に合うもの 合わないものを
感知するのに役立てるようになりました。
肉体も 随分長い間
この私を維持してくれています。
それでも
完成するのは まだずっと先のこと。
発見も進化も続いていくようです。
できなくなることを数えるのは
まだまだ先にとっておきます。
今できることを その時に
やり切ろうと思います。
幼い頃から
諦めてばかりいた私でも
まだ できることは沢山あります。
未完成だと思えるくらいが調度良い
いつもワクワクしていられます。
いびつなところが有るのが
愛しくなるのです。
丁寧に撫でていたら
ある日 見違える自分になるような
そんな気がしてきます。
完璧でないまま
いつも体調が完璧ではない自分を
基準にしてきたから
何か一つできることが
嬉しくて仕方なくなるのです。
今 何歳であっても
今まで できなかったことも
いつかできるようになることが
あるかもしれません。
心臓が鼓動して 身体中に血液が流れて
筋肉が伸縮して 動くことができるなら
まだ進化するかもしれません。
身体の使い方
人各々ですが
手も足も 頭も目も口も
全てが在ることに感謝して
使っていけたら…。
あなたが元気でありますように…。
寒くなりました。
冷たい風に吹かれながら
あなたの幸せをお祈りしています。
mary
