朝日が東の空を染め
夕陽が西の空に沈むように
特別なことでなく
けれど その瞬間に出逢ったら
忘れられない
星の巡りを見ていると
一時間経たないのに 東から西へ
ずいぶん動いていくのを感じます
同じ空 同じ時は
二度と巡っては来ないから
夕べの ペルセウス流星群の
一つに 思いがけず出逢った空だって
今までの空とは違う その時だけに
目の前に広がる世界
そして今も 空からは
久しぶりのお湿りが 絶え間なく
シャワーのように注がれて
雷が遠く近く鳴っています
いつもは白く見える稲光が
今日は薄紫に輝きます
地響きする大きな音を轟かせ
光が空から降りてきます
五時間も雷雨が続いて
そして まだ雨降りなのに
夕方には
セピアな世界が広がっていきます
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この世界は
美しいもので溢れていて
それは毎日 新しい驚きと共に
心を熱くしたり
時には 困らせながら
自然も 人の創る世界にも
いっぱいに輝きます
幼い昔 怖ささえ感じた
『花咲山』の絵本の挿し絵も
今の自分は 美しさを感じます
美しさを感じる感性は
人 各々
だから あなたとわたしは
同じではないけれど
あなたの 感じる美しさを
『そうなんだ』
と 思えるかもしれません
互いの美しいと感じるものを
あなたの大切なものだから
大切にし合えるのかもしれません
あなたやわたしの
美しいと感じるものが
ずっと 続いていったら幸いです
変わり続ける世界の中で
あなたの大切な美しく感じるものや
わたしの大切な美しく感じるものを
互いに大切にし合えますように…。
雷雨の後に涼しくなった空気の中で
この世界の片隅から
あなたの幸せをお祈りします
mary