箸が転んでも可笑しい年頃…は
思春期の乙女の頃のこと…。
らしいです
何をしても 何を見ても
笑い転げて
楽しさに昂ってしまう
心模様のこと
いつも心が軽やかなら
年齢とは関係なく
箸が転んでも可笑しくて
年を重ねたら尚更に
自分の抱く幸せを
誰かと分かち合いたくて
自然に笑顔が零れて
しまうかもしれません
不安も困難も吹き飛ばす
無邪気な気持ちは無敵だから
雨が降っても 風が吹いても
たとえ時々
ムカデが家の中を歩いていても
笑ってしまうことでしょう
＊＊＊
身体の痛みや心の痛み
それから 暮らしの痛みを抱えて
無邪気でいられるのは
至難の業かもしれません
それなら 今は
無理に笑わなくていいのです
気持ちも顔も
身体も固まってしまっていた
生きているだけで十分だから
また 笑いたくなるまで
そっとじっと暮らして
いつか
何でもないことが可笑しくて
思わず吹き出してしまったら
そんな時は 自分を責めないで
笑えたことを喜んで
笑えることを止めないで
泣きながら笑えばいいのです
無理矢理に笑おうとして
傷ついていたら
無邪気に笑える心は
傷つく度に
どんどん隠されてしまうから
心は重くなってしまいます
傷んだ心は
元通りにはならないけれど
じっくり時間をかけて
泣きながら 時には怒りながらでも
手当てをするしかありません
心が痛いなら
自分の心が喜ぶことをして
身体が辛いなら
自分の身体が休まるように
笑顔になりたいのなら
楽な時間に身を置いて
回復することはできるのです
そして 前より少し
味わい深く複雑に 強くなったら
隠されてしまっていた無邪気さも
時々
顔を出せるようになるのです
それまでは
今日を終えて 明日を迎えて
雨の音を聞いて
温かい食事をとって
雨上がりの空や 花を見つけて
そうして いつか
心の底から笑える日を
迎えてください
あなたが健やかでありますように…。
雨の降るこの世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
