料理をしながら 果物と一緒に
親指の先をスライスしそうになって
スライスしそびれた小さな傷
『あら あら…。』
直ぐ手当てして BAND-AID
優秀な絆創膏を巻いてみます
場所があまり先の方だから
暫くすると優秀なBAN-DAIDは
外れてしまって
二度三度貼り直しても また取れて
まだ治りきらない利き手の指先
寒いので ものが当たると痛みから
小さく飛び上がってしまいます
そんな自分に 『うふふっ。』
・・・笑ってしまう
小さな指先にできた傷
そのお陰で
いっぱい使ってきた掌を眺めます
摘まんだり 握ったり
振ったり 水に浸かったり
力を入れて
押したり引いたりする時にも
使わずにはいられません
小さな傷のある指先が
『痛い』と 言って
どれ程 重宝に使ってきたかを
知らせていきます
身体の どこが痛くても困ります
どこが不調でも 困ります
自分なり その人なりに
使い込まれて
宥めたり すかしたり休ませたり
時を重ねながらいい具合に
付き合っていくしかないのだから
今更 そんな…。
分かっていても思い知ること
有難い (*^-^*)
小さな傷に飛び上がったり
家の彼方此方を片付けて
今年を終う支度を始めます
在るものを始末するのは
大きなエネルギーを使います
ならば 増やすまい…。
そう思いながら
浮き世の欲に負けてます
身の回りがさっぱりしたら
心も軽くなるのだからと
見えるところに気持ちを向けて
複雑になっていく
資源の処分の仕方に頭を捻り
行き先を見つけます
次の次…そのまた次の世代にも
この星が在るように
大切なものが
必要なだけ残るよう
この暮らしから行っていきます
お日様の無い暗い一日
健やかでありますように
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary