全く同じことは
多分二度と起こらない。
反対に、似たようなことが
人生にはよく起こるのだ。
日常を生きていると、過去に上手くいかなかった出来事が、時間を経て、また違った形となって巡って来る事がある。
そんな時、大抵は以前の経験から上手くいかないイメージを持ってしまって避けて通りたくなる。
けれど、避ければ避ける程、同じようなことは度々人生のあちこちで現れてくるのだ。
少し角度を変えて考えてみると、重ねて経験するということはメリットの方が大きい。
予測が立てやすいから、危険を察知して回避できることも多い。
失敗した結果に基づいて準備できるので、同じような失敗をしても大事には至らない。
それに、嫌な経験をしたという記憶を上書きして、少しマシになった自分の姿に塗り替えることができるのだ。
何よりも、課題を克服したと言う喜びに結び付けることができる。
例えば、過去に人間関係で調和のとれなくなった相手との場合、少し時間と距離を置いて、同じ相手、又は似たような相手と出くわすことがあったとする。
「嫌だな」そう思う人がいる。
「会えて良かった。きっと今度はいい人間関係を作ろう。」と思う人がいる。
どちらを選択するのだって自由なのだ。
会えて良かった。と、思い、此方の気分を爽やかにして「初めまして。」と言ってみたらどうだろう。または、「久しぶりですね。元気ですか。」ぐらいの感じで声をかけられたらどうだろうか。
好みや個性を知っている相手と再び会ったのだとすれば、趣向を知る強みを生かして付き合えばいい。逆鱗に触れずにいられるだろう。最悪の事態は避けられるのだ。
大事なのは、相手との距離。
それから、自分を偽らないこと。
もしかしたら、やっぱり上手くいかないかもしれない。でも、前と同じことは起こらないだろう。ワンステップ・アップ。
もし上手くいったら、初めから上手くいった経験よりも、ずっと達成感を得られ、結果、自己をより肯定することができるだろう。
今は、同じようなことが起き易い。現実を塗り替える機会を与えられているのだ。
現実に何度か起こる似たような出来事を反芻してみて欲しい。
不思議な高揚感を得られるだろう。
いや、それとも、逃げ出してしまいたくなるだろうか❔
過去に起きた現実はいくらだって塗り替えられる。諦めて止めてしまわなければ、似たようなことは起きるのだから。
そして、塗り替えた自分は見たことがない程清々しく爽やかになっている筈だ。
人がどう思うか。
他人のことを自分がどう思うか。
今はそんなことを考えていないで
自分が自分を
愛すべき自分に塗り替えていくことに
集中する。
その一つずつに心を開いてそこに居たら
塗り替えのチャンスは次々とやってくる。
今日は小さな一つに思いを込めて。
遠くの秋晴れの空の下
痛みを抱えたあなたが
一つの幸せに笑っていますように。
mary