雲の間に間に隠れていても
明るく 穏やかに輝く月
墨のような雲は
月の周りだけほんのりと彩りを纏い
浮かび上がって
束の間 滲んだ月光を映します
あっという間に
黒雲に覆われて もう月の居所は
分からなくなるのです
見えないけれど 在るのです
月も 星も在るのです
目に写るものだけでない
見えないけれど在るのです
雲が切れて
またゆっくりと現れて
穏やかに照らしてくれます
獅子座や牡牛座の流星群や
十九日の部分月蝕も
見えなくても 願えば届く
かもしれません
星空に
心惹かれてしまいます
お月様も お日様も
最近とても光が強くなりました
・*・*・*・*・*・*・*・*・
《君死にたまうことなかれ》
詠んだ歌の一節です
戦地へ出征する弟に抱く想い
そして 反戦の想いを込めて
平和に暮らすことが当たり前の
この時代には 分からない
想像するしかできません
そうして 思い描いてみても
我が身の想像の翼は
余りに頼りなく ささやかで
きっと 歴史の中の何万分の一も
開けてはいないのです
その痛みも 苦しみも
其所にいた 人々の内に
溢れていたというのに
その歴史の上に成り立っている
平和だというのに…。
それでも 未来に向けて
心の中でに 平和を抱き
穏やかに暮らすことはできるから
一人一人の様々な在り方で
ある人は 子供たちと木を植えて
ある人は 誰かの悲しみに寄り添って
ある人は 平和の為に祈り続け
ある人は 霊を洗い続け暮らします
平和の形は各々で
始まりは 一人の心の中から…。
平和でいることかもしれません
この世界が
平和なことを願うだけ
それだけで
何かが変わっていくのです
大切な人が 遠くにいたら
その人の幸せを描いて
大切な人の側に居られたら
『ありがとう』『大好き』
『あなたは大切な人です』etc.
目を見て
そう囁いて
そっと肩に触れてみて…。
あなたの穏やかな平和が
その人を包んでいったら
・・・本当に素敵です
大地には 黄色い柚子が実って
お日様に照らされて輝きます
心の中にも 輝くような
平和の実りに 恵まれますように
冷たい風が渡っていく
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary