ある時から
階段を登るように 一つずつ
分からなかった不思議なことの意味を
知らされることがありました。
それは 本当に一つずつ。
今も続いている 学びです。
でも…。
知りたいと思ったから
知ることになりました。
知りたいと思わなかったら
きっと知らないままでした。
…何故人は生きるのだろう。とか。
…何故人は死ぬのだろう。とか。
知らないままでも ご飯は食べられるし
毎日の暮らしの中では 答えを知らなくても
困らないのです。
死んでしまった人は
この世界にはいない筈だから
何が本当かは その時までの宿題です。
死に向かうまでの
生をどう生きたら良いのか
今を見て考えること
行動すること
それしかないような気がしてきます。
その中でも
一番大きなことは
『自分の人生を生きる』
そんな生き方が出きるようになりたい。
と 言う思いでした。
それまでとは１８０度違う
自分が意志を持って決断すること。
それは 結構ハードルが高くて
できないことではないから
やるしかなかった けれど
無理❗
そう言って逃げだせたらと
何度も思って
でも 諦めきれなくて
止められなくて
ここまで来たのだと思います。
過去の私のように 愛する人を
送った悲しみの中で
自分にとって大切な人だからと
その人が居なくなってしまった時に
殆ど何もなくなったように 感じてしまう
（それはとても素敵な宝物だけど）
そんな人生とは 違う生き方。
自分のことを磨いたり
楽しませたりすることに
全力を尽くす人生を送ることが
とても大事なことなのだと
やっと気付いたのでした。
それは 今
あの日から
５年の歳月を生きているから
知らされたこと。
知りたいと思ったから
知れたことです。
言葉にすると
何だかとても 薄っぺらくなるようで
なんと言ったら良いか
言葉を探して分からなくなります。
でも 生きているうちに
伝えておかなくちゃ。そう思います。
生きていること…。
例えば 星の王子さまの本を
小さな頃に読んで
若い頃（十代の後半～二十代）に読んで
五十代になって 死というものを見つめた
今の私のような時期に読んだら…。
王子さまが自分の星の薔薇の花を
大切だと言った訳…。
それから 蛇との会話や
飛行機に乗って砂漠で遭難している
僕のこと。
大人になって
見えなくなったものが何なのか
一冊の本なのに 読む時期で
全く違うことを感じる
…ということなのです。
新しい発見や作品への思いや
昔読んだ時の自分への思いなど
沢山のことが感じられるようになる。
…ということなのです。
たぶん それは
本だけでなく
体験した 辛い出来事だったり
嫌な人だったり
悲しい別れ
そんなもの 全てに言えること
なのだと 思うようになりました。
何かに気付くと
『生きてるって すごいよねぇ』と
一人で 進化に
感動してしまいます。
ものすごく感動するのです。
生きて感じていることに…。
過去の私は
一人旅などしなかったのに
（必要に迫られてではありますが）
行きたいところへ 一人で
多分どこへでも
今は 『行く』と 決めたら
なんとか行かれるようになったのです。
それは 勿論
支えてくれた人が居てくださったから。
考えるきっかけをくれた出来事が
ここまで運んでくれたからです。
そして
生きると決めて
諦めない自分がいたからなのです。
生まれてから今迄の
どれ一つ無くても
今の自分にはなりません。
これからの方が短い年齢になって
やっと 生きていることを
実感しているのです。
その実感が とても大事なことだった。
その小さな積み重ねが
生きるということ…。
それが 私のオリジナルな
自分の人生を
生きることなのだと思います。
あなたが
あなたの実感することを積み重ねたら
あなたの人生になります。
生きていることを実感する瞬間に
出逢いますように。
あなたの幸せを
同じ大地の上から
お祈りします。
mary
