あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨サプライズ

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大好きなことの一つに 

サプライズ…が 

思い浮かぶようになりました

 

自然の移り変わりの中の

小さな変化が嬉しくなります

 

例えば  横断歩道を渡っている時に

横からフワッと吹いてきた風に

金木犀の香りがのっている時

・・・サプライズ✨

 

曇ってしまった夕空は  暗くなるだけ…。

そんな思い込みをしていたのに

本から目を反らしたら

ほんの少し  夕焼けの残りが見られて

・・・やっぱりサプライズ✨です

 

思い込みや  用意したことではない

思いがけない驚きの中にだけある

ドキドキとワクワクとetc.です

 

                          ***

 

押し入れの片付けをして 

古い封筒を見つけて…。

 

仕舞い忘れていた

お金が出て来て驚きます

*へそくりではありません

確かに私がまとめたもの…なのに

もう何年も  すっかり忘れていたのです

・・・サプライズ✨(*^-^*)

 

今までに貯め込んだ本の整理を始めて

幾つかのグループに分けながら

懐かしくなってページを捲っていると

その時季に  花を挟んで

押し花にしているのを見つけて驚きます

 

すっかり忘れてしまっていたから

上手にできている桜の押し花が嬉しくて

・・・サプライズ✨です

 

読んでいなかった本を見つけて

それもサプライズの一つのように感じて

秋だから

また  《本の虫》になりそうです

 

日常は単調な繰り返し  だから

思いがけない出来事に  驚いて

それが心を刺激して

 

サプライズが

暮らしの中のアクセントになって

リセットされたり  弾みになったり

飽きさせないでいてくれます

 

嬉しいサプライズなら大歓迎

 

気になったことや 

思い浮かんだことが 

新しい驚きを呼び覚まして

シナプスを繋いでいきます

 

サプライズを喜んで

生きているって  面白い…。

そう思えたら  素敵です

 

毎日有ったら…。

サプライズではないかもしれない

けれど  毎日見つけられたら素敵です

 

そして時々  思いがけない

素敵な驚きがありますように…。

 

サプライズに笑って

思い出して笑って

また  サプライズに会えますように…。

 

雨降りの朝

ゆっくり支度を整えて

今日の  嬉しい驚きを見つけます

 

灰色の空の下

冷たい風を感じる大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨弱きもの


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人(わたし)は  小さな弱きものだから

躓いて転んでも

今日一日休みにしても

許すことにしたのです

 

ただでさえ 

元気ハツラツなんて希有だから

責めたり  悔やんだりして

自分の力を削ぐことは止めました

 

そうして  少しずつ元気になると

小さいけれど

ほんの少し大きくなって

 

弱きものではあるけれど

ほんの少し 

強くなれるような気がします

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

この世界は  大きく広く美しい…。

 

その片隅に居られることに

心が震えてじんわりします

 

鳥のように美しく囀ずって

空を飛ぶことはできないけれど

 

花のように  一つところで留まって

薫ったり  花開くこともないけれど

 

この世界で  人に生まれて

泣いたり笑ったりして暮らします

 

出逢ったり  別れたりして暮らします

 

それが  生きていて

今  わたしにできることだから…。

 

                          ***

 

やっていないこと

やらなかったことを

数えるのは止めました

 

そうやって失った一つ一つを

見続けるのを止めました

 

今  掌にたった一つ

確かに命が在るのなら

それだけを見ることにして

 

無くした過去の日に行って

在る筈だった未来の日の喜びを

夢見て  嘆くのは止めました

 

今日に見付けた  ささやかな喜びを

思い切り喜ぶことにしたのです

 

そうして  喪失したものは

心の奥に大切にしまっておいて

 

自分が  ほんの少しだけ

大きく強くなったなら

 

いつか  無くしたものにも触れられて

本当は  在り続けたことを知るのです

 

今はもう  無くした世界には行かないで

この世界の空気を吸って暮らします

 

今はただ

目の前に在ることへ

心も体も向かいます

 

                          ***

 

小さく弱いものだから

 

辛い時  苦しい時もあるのです

そんな時  理由や原因を

探すのは止めました

 

分かったそれ等を 自分や

誰かや  何かのせいにして

それでも今は  何一つ変わらない

 

考えている間の

時間やエネルギーや感情まで囚われて

尚更  小さく弱くなっていく…。

 

在ることは有るが侭

何故…どうして?は止めました

 

そうして自分の目の前に現れることが

一つ一つの答えになってやって来て

『な~んだ…そう言うことなのね。』

なんて

いつの間にか納得したりするのです

 

知らないことを  知るのには

時間が必要な時もある

 

分からないことが 

分かるかもしれないと思いながら

諦めないで待つことが

必要なこともあるのかもしれません

 

人(わたし)は

小さく弱きものだから

そっとそのまま  そのままに

生きてみたいと思うのです

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

日は沈み  日はまた昇り

繰り返されるそのままに

小さくて  大きな

弱くて  強い命の日々を送ります

 

本当に  呆れるくらい

人(わたし)は 

小さく  弱きものだから

 

大切に  壊さぬように

力を削がずにいるのです

 

マッチで火を灯し 

蝋燭へ炎を移して

消さないようにするような

 

小さく弱い  命だけれど

この命の灯火を消さないように

在り続けていけますように…。

 

命の灯火を消さないように

今に居られますように…。

 

小さく  弱きものが

生きていて

大きく  強くなれるのを

信じられますように…。

 

秋空の美しさに見とれます

 

同じ空の下

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨バトン

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優しさが  リレーの時のバトンのように

手渡すことができたなら 素敵です

 

命から命  人から人へ渡されて

 

こうして自分も

バトンを受け取ってしまったから

 

優しさのバトンを握りしめ

この一世を使って 

誰かへと渡せるようにキョロキョロします

 

転んでも 

それから時には  立ち止まっても

バトンを落として頭を抱えて

探し回ったとしても

それでいい…。

 

たった一人の優しさが

沢山の人の優しさが

降り注ぐから…。

 

諦めないで居られます

 

                       ******

 

次の人へ

バトンを渡すその時は

それは  ある日突然やってきます

 

目の前に現れて  『優しさを注ぐのも

何もしないのも自由だよ…。』なんて

試されているみたい

 

今まで受け取った優しさと

同じではないけれど  手渡せるなら

 

不器用でも  寡黙でも

そのままの優しさで

 

例えばそれは  あなた(わたし)の

温かい眼差しで  誰かをみつめ

ぬくもりで  誰かの肩に手を置くこと

 

或いはそれは

言の葉が  誰かの心の扉を叩き

祈りが 誰かと共に在る…こと

何でも良いのかもしれません

 

                       ******

 

そうやってバトンを誰かに渡しても

心の中に恵まれた優しさは 

無くなったりしないから  

 

もしかしたら 

差し出した優しさ以上になって

いつか  形を変えて

返って来るかもしれません

 

ほんのささやかなことだとしても…。

 

優しさがゆっくりと広がって

波紋のように何処までも

まあるくなって届いたら素敵です

 

妄想💦空想💨の世界…?でしょうか

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

遺伝子に刻まれた記憶や

霊(たましい)と呼ばれるものに

刻まれた記憶

 

それは  消えずにずっと

自分の中に在り続け

心の中に叡知となって

隠されているらしい…。

 

けれど  優しさも叡知も

なかなか思い出すことができなくて

 

それでも  ゆっくり

少しずつ  忘れかけたものを思い出し

少しずつ  隣の人や目の前の人に手渡せたら

 

小波のような波紋になって

そっと  広がっていくのだと感じるのです

 

バトンは無理矢理に

渡すことはできないから

誰かが受け取ってくれる時が

チャンスです

 

それから  自分の中に優しさを

見つけた時が  チャンスです

 

あなた(わたし)の中の大切な

優しさのバトンが

誰かへ渡せますように…。

 

・・・一番難しかったのは

優しさのバトンを受けとること…。

 

誰かのくれる優しさに

気付けないこともありますが

 

何かが違う気がして  受け取れなくて

困ってしまう  そんなことも…。

 

変だなぁと  思ったら(*^-^*)

後ろに一歩下がって  距離をおいたら

優しさのバトンかどうか分かります

 

 

簡単に  優しさのバトンを渡し合う日が

誰の許にも訪れますように…。

 

それは  愛

それは  希望

それは  etc.

他の何かが混じらずに 

優しさだけで届いたら 

 

あなたの中で確かになって

誰かの許へ…。

 

秋の風は優しくて  甘い香りや 

爽やかさを連れて通り過ぎます

 

あなたの許へ

この風が届きますように…。

 

同じ大地の上  この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨隣に居なくても

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もっともっと  話したかった

子供たちが家族を持った喜びや

他愛のない  あれこれを…。

 

もっともっと  話したかった

歳をとると言うことの  切なさや豊かさを

頷きながら  労りながら

 

もっともっと  話したかった

長く住んでいる家が  傷んだり緩んだりして

工夫して暮らす楽しみを

 

もっともっと  話したかった

特別な人だった  あなたの素敵なところが

与えてくれた幸せのこと

 

あんなに伝えたつもりでも

足りなくて…。 

想う度  切なくなります

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

本当は 

聞いてみたかった

あなたが

許してくれていたのか…。

 

大きな決断をした時のこと

 

何一つ隠さずに  伝えていたこと

 

それから

あなたが逝ってしまった後のこと

 

精一杯だった  わたしだけれど

あれが  あなたにとって

苦しみだったら

『・・・ごめんなさい。』

 

本当に  聞いてみたかったのは

 

『許している』

『愛している』と言う言葉

許されて

楽になりたかった…わたしの欲です

 

だけど  聞けないままに

この先も  生き続けるしかないのです

 

いつか  あなたに会えるその日まで…。

 

                           ***

 

あなたが去った  この場所は

ずっと  そのまま変わらずに

同じ世界で  時間を刻み

 

ただ  あなたが居なくなっただけ

 

なのにあなたの存在は大きくて

家も心も  がらんとします

 

それなのに  ふとした瞬間

何処にでも  いつの間にか現れて  

驚かせたり  安心させたり

 

お陰で  今日も明日も明後日も

朝を迎えて

一日を過ごします

 

                     ***

 

もっともっと  見ていたかった

歳を重ねたあなたの笑顔

 

あなたが怒っている顔も

あなたが寂しそうにしている顔も

あの頃と同じです

 

時は止まったままだから

 

もうすぐあなたの歳に届きそう

 

あなたより年下のままでいたいのに

私の時は  止まることは許されなくて

 

知っていますか…?

もう後少し

お姉さんになってしまうの…。

 

あの日から変化した  暮らしのなかで

形在るわたしは

歳を重ねたことを実感します

 

もう十分生きて

暮らしてきた…。

 

そう思っているけれど

この世界に  まだ在ることを許されて

・・・困ってしまう

  

困ったままで  

あなたを想う気持ちごと 

あなたと共に 

もう少しだけ  この世界の有りの侭

楽しんでみようと思います

 

笑えるのは  幸せだから

きっと あなたも  それから わたしも

 

泣けるのは  大切だから

あなたの命  わたしの命

 

苦しい時は

新しい自分になる為の

産みの苦しみ…なのだから

抗わず  苦しい時も過ごします

 

あなたが

肉体を失って 

死というものが訪れて

隣に居なくなったけど

 

それでも  遺された人たちの

心の中に  生き続けるのを感じます

 

いつか  誰も思い出すことがなくなって

 

あなたに再び死が訪れて

終わっていく日が

来るのかもしれないけれど

 

今  わたしは生きている

 

私の中の

あなたと共に生きています

 

わたしの命の在る限り

忘れ去ることはないのです

それまでは 

あなたが二度逝くことはありません

 

この世界の片隅で 

心の中に  あなたを想う

この命が在ることに

ほっとして  感謝します

 

 

出逢えた全てが

今となって現れて

命を養っていてくれるから

 

それが  有り難くて仕方なくて

じんわりと幸せに満たされてしまいます

 

幸せは  わたしの中に…。

 

一人一人の心の中に

泉のように湧き続け

 

大切な人と離れて居ても

・・・例え隣に居なくても

心は共に…。

 

会えない人の幸せを

会える日よりも尚更に  願いたい …。

そして  祈りたくなるのです

 

晴れ渡る秋の空を見上げて

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨雀の隠れ家

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大切なこの場所から

物事を見るようになって

もう直ぐ  四十年の歳月が過ぎていきます

 

そんな家の南側にある  小さな庭に

赤紫蘇が繁ってピンクの花を付けました

 

寒くなり始めたこの数日 

朝  窓を開けると

雀が  紫蘇の中から

飛び立つようになりました

 

十羽以上が群れになって

潜り込んだり 枝にしがみついたり

朝方の一時を  暫く過ごしていきます

 

この数日のお楽しみ…。

もうすぐ  草の枯れてしまう

この庭には来なくなります

 

それまでは  紫蘇の花を啄んだり 

虫たちが危うい思いをしたり…。

 

雀の群れが一斉に飛び立つと

分かっているのに驚いて

我ながら  笑ってしまう…(*^-^*)

 

そして  頭の中で

童謡の『かくれんぼ』の歌が流れて

リピートを始めます

 

♪雀がね  お庭で

   ちょこちょこかくれんぼ

   どんなに上手に隠れても

   可愛いあんよが見えてるよ。

   だんだんだ~れが  めっかった♪

 

簡単なフレーズのお陰で  

半世紀以上の時を経て  

未だに唄ってしまいます

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

間近に生き物が居る暮らしは

気配や音や  匂いに触れて

刺激的で  彩りに溢れている気がします

 

様々な生き物が 

自在に生きて

それはとても自由です

 

雀は雀  烏は烏は

トンボはトンボ…皆  確立されていて

魅力的に映ります

 

そう見えているだけかもしれないけれど

人が手を触れられない世界が存在して

 

互いに

“あなたはあなた

  わたしはわたしの世界を生きる”

・・・言葉にすると  そんな風に感じます

 

生きるのも 

死ぬのも 在るがまま

きっと  その者なりに

厳しいことの連続かもしれません

 

そんな全ては自然で  

手に負えなくて

仕方ないことのように思えてしまう

 

植物の花が咲き 枯れ落ちて実を結び

新しい芽を出して  根付いていく…。

 

そんな遡ることのない 

命の流れに沢山触れて

生き物に  生かされて来たのです

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

月の満ち欠けも  星の巡りも

この場所に居て

愛でるものは  本当に沢山有って…。

 

今日は  中秋の名月

ささやかなお供えをして迎えます

 

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暮らしの中の  小さな喜びに包まれて

穏やかに  今日の日を終わります

 

あなたの見上げた空に

今年の中秋の名月が見えますように…。

 

コオロギの鳴く夕闇の中

同じ空の下  大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨期待

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思いがけず恵まれた  夕焼けの空

 

待っていた…訳でなく

けれど  いつか焼けたら好いと

空を見上げていた時のことです

 

美しい  この世界

愛さずには居られない 

 

心に刺さったトゲの痛みや

不安の種  絶望の縁に遭っても

全てを溶かしていくような気がします

 

                    ******

 

孔子が晩年に書き残した境地…。

 

吾十有五にして学問を志し

三十にして立つ

四十にして惑わず

五十にして天命を知る

六十にして耳従う

七十にして心の欲する所に従えども

矩を踰えず…。

 

耳従うには少し早い

天命を知った筈…?

から暫く経った歳だけれど

未だ  惑いながら生きていて

 

それでも  思いがけないサプライズに

心は踊り  想いは好い方へ動き出します

 

 

人の心は  揺れて

壊れやすいから  ほどほどで良い

 

思い切り弾けるのには

その後の反動が気になって…。

 

沈んだままでいたならば

息苦しくて 

外に出ることもできなくなるから

 

あなた(わたし)の上に

『フフフッ。』と笑えるくらいの

小さな幸せが

いつもいつも  恵まれますように…。

 

                        ***

 

好いことが有ったらいい…。と

思うことがあります

 

こんな風に  ああなって…。

そう期待することも  よくあります

 

そして 本当に好いことに

出逢えることもあるのです

 

でも

今日…。

そう決めたら無いかもしれない

来年…。

そう決めたら無理かもしれない

 

ずっとずっと  忘れずに

好いことを望み続けて

いつか  好いことに出逢えたら素敵です

 

事細かに 

《何時  誰が  どんな風に  

    好いことがありますように…。》

 

それは  なかなか難しいから

せめて  その中の小さな欠片が

恵まれるかもしれないと

諦めないで 居られますように…。

 

期待したものではなかったとしても

小さな幸せの欠片を見つけてみます

 

今日の夕焼けのように…。

そうしたら

嬉しくなってしまうのです(*^-^*)

 

見つけたら…。

『ありがとうございます』と感謝して

受け取って  思い切り喜んで…。

・・・それから

また  小さな幸せの欠片を受け取って

感謝して…。

無限∞のループが始まっていきます

 

小さな幸せが  いつもいつも

あなた(わたし)の許へ届きますように…。

 

届いた幸せを  見つけて

あなた(わたし)が  いつもいつも

感謝していられますように…。

 

同じ空の下の大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

 

あなたへの手紙✨花の命

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~花の命は短くて

           苦しきことのみ多かりき~

 

作家・林 芙美子の書いた短詩です

 

自らや人を花に例えて

苦しいことの多い人生を

うたったのだと  聞きました

 

確かに…人生は

いいえ…生きるのは

苦しいことばかり

多いのかもしれません

 

その苦しいことも

他の人からみたら

理解されないこと…とか

誰にも知られたくない…そんな

言葉にできない  苦しみならば

尚更 苦しみは募るのなのだと思います

 

・・・・・・・・***・・・・・・・・

 

大切な方から頂いた  切り花が

部屋の片隅で香ります

 

蕾が一つ開く度   

パチンッと光って知らせてくれます

開いてくれたことが嬉しくなって

『ありがとう』と  呟きます

 

蕾のままで終わらずに

咲いてくれる花たちが

美しい姿を見せてくれるから  

 

見る度『ありがとう』と  呟きます

 

人の一生よりも  ずっと短い命の時間

 

我が家で咲いてくれているのが

有り難くて仕方ない…。

 

欲だけど

少しでも長く生きて欲しいから

お水を変えて  水切りします

 

花に宿る命によって

生きるのを助けて貰っているのです

 

花の放つ香りによって

心の痛みが  癒されていくのです

 

                           ***

 

花ならば  花として

咲けますように…。

 

人ならば  人として

終わりまで  生きられますように…。

 

せっかく生まれてきて

この花よりも長く生きられる 

命だから

 

花ならば  花として

咲けますように…。

 

人ならば  人として

咲けますように…。

 

苦しきことのみ多かりき…。

確かに  喜びごとは多くない

けれど

喜びが  全く無い訳ではないのです

 

その喜びに  出会える日が

いつかきっと  在りますように…。

 

人として

咲けますように…。

その時を  迎えられますように…。

 

花でない  人ならば 

咲く場所に

移り行くことはできるのだと思いたい

 

花ではない  人だから

幾つもの選択に迷うこともあるけれど

 

たおられてきた  小さな花の蕾が

どの花も開くように

 

命の最後の頁まで  開けるように

その場所へ辿り着けることを願ってしまう

 

命が在るという

呼吸して

体が血潮によって温かくて

頬をつねったら  痛いのを

今直ぐ  実感できますように…。

 

その命は  大切な

唯一つの命だと  思い出せますように…。

 

今日の日を越えて

明日の日を迎える

勇気を

呼び覚ませますように…。

 

あなたの命を

大切に想います

mary