『君死にたもうことなかれ…。』
これは 第二次世界大戦時に
作家の与謝野晶子氏が
戦地へ向かった弟を
思って詠んだ詩なのだとか…。
大切な人 愛する人の命は
いつどんな時にも
亡くしたくはないのです
だから…小さな一人の人として
心に想う大切な人の無事を
願い 祈ります
戦時中 兵役に就く弟へ
純粋に 無事を願う姉の想い
その社会情勢では
厳しい批判を浴びたそうですが
心に浮かぶ
子供たちの無事
父母の無事
兄弟姉妹の無事
友人の無事
知人の無事…etc.
どんな時にも
無事を祈りたくなります
けれど それでも
人の命は
呆気なく消えてしまう
だから尚更に 祈りたくなるのです
祈りは時を越え
そして繋がれ
よりよい方へ
一歩でも近付くように
命の灯火を
全うできますように…。
＊＊＊
人は知らぬ間に
風に
煽られたり
打ち消し合ってしまいます
互いに
自らの命の炎を燃やし
そのままでいられたら
命の炎を 煽っても
打ち消し合ってしまっても
消えないで
再び 力強く光を放っていたら
いつか
見つけ合えるかもしれません
苦しい時や 辛い時にも
それでも 生きていることが
想いを向け 愛を注いで
命を育んでくれた
大切な人々と
唯一
共にいられることかもしれません
たとえ その人が
側に居ても
居なくても
この世界に
生きていても
いなくても…。
＊＊
『戦争を知らない子供達』
この時代 この国に生まれて
戦争を経験せずに生きるのは
恵まれた
特別な存在かもしれません
第二次世界大戦の敗戦で
それまでの価値観が覆され
生きる世界が一変したのは
まだ ほんの少し前のことです
そこに生きる人々が
必至で造り上げて来た
平和な世界
高度成長を追いかけて
公害や環境破壊…etc.
知らぬ間に多くの負の遺産も
産み出しはしたけれど
それでも 命は繋がれて
戦争の無い時間を
過ごさせて貰ってきました
一人の人の命は儚いけれど
こんなにも逞しい
多くの人々が祈り続けるように
困難の先に
少し未来の世界を創造して
まだ見ぬ 小さな命へ
平和な世界が結ばれていきます
日々の中に 小さな幸せを
それから
尊さを 見つけて生きる
あなたが
健やかでありますように…。
この世界の片隅で
あなたの悲しみや絶望が
いつか 宝物になる日がきますように
あなたの幸せをお祈りします
mary
