わたしはわたし
あなたはあなた
体というハッキリとした
境界線が引かれていて
誰かの衣を借りて
他の人になることも
誰かに衣を渡して
自分を失うことも無い
自分の想うまま
自分しか分からない一生を
その身体の中で存在し
身体を使って
身体と共に日々を過ごして
危険なら痛みで知らされ
心地悪さで教えられて
行きたいところ
会いたい人
知りたいこと
行いも
それほど沢山いらないけれど
社会の関わりの中で
工夫したり そのままだったり
広がったり 縮んだり
進んだり 止まったり戻ってみたり
それはきっと
誰もが自分しかできない
人生の舞台で
主人公を生きているから
***
毎日一つ 二つは
『あらあら。』なんて
呆れることも起きるけれど
お陰様で 守られて
お陰様で 生きていて
わたしはわたし
あなたはあなた
わたしはあなた
あなたはわたし
あら…?
何かに知り合ってしまうと
わたしの何処か一分に
あなたが生きているようで
あなたの記憶の中に
わたしの欠片を
落としてきたかもしれないから
わたしはあなたの中に居たりして
そうして 集合の重なりみたいに
滲んだ世界が広がって
ゲームみたいに
YESは〇で NOは❌
往ったり来たりを繰り返し
ゲームと違って人生では
強制退去も脱落することもない
ずっとそうやって〇や❌や
?の答えを探しだして
往ったり来たり
過去の自分の出した答えは
間違っていたことも
いっぱいあるけれど
全部自分の一分だから
消したいわたしも
無くしたい行いもetc.
みんな持ったまま
全部と一緒
一つでも無かったら
今のわたしは完成しない
出逢った人 出逢ったことも
わたしの中に確かにあって
心の中の喜びは
何かや誰かと共に
輝くのだと 思ったりして
だから もっともっと
喜んでいたくなる
楽しんでいたくなる
それは無理にでなく
自然に
わたしの欠片は
さざ波のように伝わって
薄まったり濃くなったり
今日の空のように美しく輝いたり
ゲームみたいに
YESは〇で NOは❌
往ったり来たりを繰り返して
今の自分の出した答えは
自分の一分で全部
だから ずっと探して
目の前に在ることをしながら
身体の中で
身体を大切に使って
自分が何なのか探していく
いつもと違う
変わった通り道を行く雲の下
この大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary