朝方 大きな雨音が響いて
ぼんやりとした頭の中で
『夕べ聞いた天気予報通り。』だと
合点して 微睡みの中で過ごします
大きな雨音が『起きて』と
言っているみたいに騒がしくて
仕方なく
雨戸を開けに外へ出て
その時ばかりは雨音が静かになって
ちょっと得した気分
いつもの日常にほっとします
冷たい雨 寒い日になりました
お元気にお過ごしですか
＊＊＊
こんな日は いつにもまして
ゆっくりと
日課にしている 神棚の神様と
仏壇の仏様の前で 心を鎮め
掌を合わせ そっと静かに祈ります
そうして 外の雨音に
想いを寄せます
冷たい雨が降る日には
衣替えの続きはできないから
散らかった衣も
今日は そのまま後回して
読みかけの本を開きます
いつものように夢中になって
雨音は消えていき
あっという間に
一日が過ぎていくのです
まだまだ読んでいない本
読みたい本が山積みで
何度も何度も 読み返す本は
自分がどのくらい変化したのか
知らせてくれているようです
何冊も 開かれるのを
待っていてくれるのに
新しい物語も読みたくなって
求めようか
度々悩んでしまいます
取り敢えず最後まで読み終えて
それから また考えて
結局ちょうどよいときに
手元に来ることになるのです
知りたいことが有るのは
幸せなこと
知らないことが 知らされる喜びは
言葉にはなりません
次々に知らないことを
知りたくなって 《おしまい》の
来る日まで 飽きることはないでしょう
それは旅をするのと 似ています
新しい場所や 新しい空気に触れて
心踊る時間を過ごすように
秋の日の雨の日に
できること
読書の秋。満喫中です
宇宙に旅するのも 素敵だけれど
体はここに居て 心が動いて
踊り出すのも
悪くない…と 思います
静かな時間を穏やかに
この世界の片隅で過ごします
秋雨が止んだ 冷たい空気の中で
あなたの幸せをお祈りします
mary
