あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨映されて

 


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雪虫がちらほら飛び始め

寒さが増して  冬が近いと感じます

 

雪虫〕を調べると…カメムシ

そして  アブラムシの仲間?らしい

 

小さな体が白く 

ふわふわと飛んでいる姿は

風花のようです

 

今日は満月

十分に満たされたものを

手放すには良い時期です

 

今日の満月は特別で

夕方から  ほんの数時間だけ

地球が月のスクリーンに写される

部分月蝕が  日本中で

見られるそうです

 

~~~~~~~~~~~~~~      

 

今日のお月様のような

丸いものが好きだったり

白いものが好きだったり…。

 

いつもは見過ごしてしまう

自分自身を知る機会は

いつも突然で 

説明のつかないようなことばかり

 

思いがけないことを口走って

慌てたり  

 

悩んでいた筈なのに

悩んでいることを忘れているほど

忘れっぽかったり

 

穏やかであろうと心掛けなければ

穏やかでは居られない

頑なさを持っていたり

 

いつもの暮らしから

少しだけ外れただけで  

自分の中心が小さく

固くなるような気がします

 

そうすると  いつもではない

隠されていた自分が顔を出して

驚いてしまいます

 

TV番組で見る  山奥の

《ポツンと一軒家》みたいに 

 

他と隔絶して暮らしていたら 

他に拘ることも 

引き摺られることもないけれど

 

どんな時にも自分の好きな

自分で居られるようになるのには

まだまだ時間がかかりそうです

 

自身が柔らかく 

大きく膨らんでいる感じを

しっかり保てたら 

恐いものはなくなります

 

人は鏡だと言うけれど  

鏡は  人だけではないようです

 

周囲の環境や

存在する空間自体に

自分のことが映り込んでいて

 

慌てたり  可笑しかったり

恥ずかしくなったり

残念に思ったりするのです

 

それでも  写し出されて

見つけられた姿だから

有り難くて  愛おしくなります

 

 『あら  あら。』なんて

思うことも

 

『あ~。そう  そう…。』なんて

思い出して

 

キョロキョロと周囲を

見回して  笑ってしまいます

 

自分の形  大きさを

壊さずに  大切にして暮らせたら

それだけで…。

 

論語の中で

有名な孔子の言葉

 

吾 十有五にして学を志す

三十にして立つ

四十にして惑わず

五十にして天命を知る

六十にして耳従う

七十にして己の心の欲する所に従いて

矩をこえず

 

年を重ねながら その時々に

様々なことに気付いていって

一生を完結していくのは

誰も  同じかもしれません

 

その時には  無我夢中で

後から振り返って分かることも…。

 

長く生きるのは素敵なこと

なのかもしれないと

最近よく思うのです

 

その時にしか見えない光景が

必ず在るのだと知ったから

 

次の次…七代先の子供たちが

この美しい世界を生きている

 

見ることは叶わなくても

想像したら嬉しくなります

 

今日の満月のように

特別な日ばかりではないけれど

美しい世界を

手渡していけますように…。

 

乾いた風に葉が落ちて

カサコソと響きます

 

寒くなったこの世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨人だから

 

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薄雲がいつしか広がって

空を覆ってしまいます

曇り空の  寒い日になりました

 

霜月も後十日余り

このくらいの寒い日が 

例年並み  なのだそう

 

お元気ですか…?

 

・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・

 

暮らしの中で 

ほんの小さな刺のように

何か不都合があったり 

嫌な感じがする時に

 

よく頭に浮かんでくるのは

『人だから…仕方ない。』

 

ひとしきり悶々と苦痛と居て

再び  『人なのだから…。』

そう気付いて 

モヤモヤから心を解いていきます

 

そうしたら いつも

心は自由に軽くいられます

 

囚われているものにかける時間を

楽しいことや大切なことに

もっと集中していたいから

 

変な感情の始まりは

人でいることの証みたいに

感じるだけでいいのです

 

過ちを犯すのが  人の常…?

 

その過ちを 

過ちなのだと気付いて

改める勇気をもつなら

少しずつ明るい方へ向かいます

 

可能性を持っているのも

生きている  人だから

 

正しい道の真ん中を歩くだけなら

知り得ない  やり直し

 

分からないことを経験して

その度に少し分かって

 

その経験から  自由に

選択できるようになっていくのは

生きているから…みたいです

 

知らないことのままにして

置きっぱなしにしていては

間違えたことにも気付けないから

 

よくよく見張り

気に止めて

知っていって

 

今  手にしているのは

何だろう…?

 

口にしているのは…?

 

心を寄せて  感じるだけ

 

そうしたら 

持ち過ぎも  食べ過ぎも

なくなるでしょう

 

そして???

おかしいと思ったら

誤魔化さないで  

モヤモヤを試しに解いて

 

自ら過ちを犯していたら

『ごめんなさい』

そう詫びて

謝罪するしかないけれど

 

それも心を軽くする

大切なこと

 

生きている内

人だから   

人にしかできないことをして

 

今日の日を終えて

また  新しい明日を迎えて

 

楽しいことや

大切に感じることと

共に時間を過ごします

 

刺のように感じたものも  

その欠片さえ溶けて  受容して

次の季節が巡ります

 

どんな出来事も 

人生という舞台では 

いつか終わりが訪れて

舞台から去っていくものだから

 

楽しめたら素敵です

 

曇り空に浮かぶ  灰色の雲でさえ

美しい模様を描いていきます

 

同じ空の下  この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨平らかに

 

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雲の間に間に隠れていても

明るく 穏やかに輝く月

 

墨のような雲は 

月の周りだけほんのりと彩りを纏い

浮かび上がって

束の間  滲んだ月光を映します

 

あっという間に

黒雲に覆われて  もう月の居所は

分からなくなるのです

 

見えないけれど  在るのです

月も  星も在るのです

 

目に写るものだけでない

見えないけれど在るのです

 

雲が切れて

またゆっくりと現れて

穏やかに照らしてくれます

 

獅子座や牡牛座の流星群や 

十九日の部分月蝕も

見えなくても  願えば届く

かもしれません

 

星空に

心惹かれてしまいます

 

お月様も  お日様も  

最近とても光が強くなりました

 

・*・*・*・*・*・*・*・*・

 

《君死にたまうことなかれ》

歌人与謝野晶子が  弟へ向けて

詠んだ歌の一節です

 

戦地へ出征する弟に抱く想い

そして  反戦の想いを込めて

 

平和に暮らすことが当たり前の

この時代には  分からない

想像するしかできません

 

そうして  思い描いてみても

我が身の想像の翼は

余りに頼りなく  ささやかで

きっと  歴史の中の何万分の一も

開けてはいないのです

 

その痛みも  苦しみも

其所にいた  人々の内に  

溢れていたというのに

 

その歴史の上に成り立っている

平和だというのに…。

 

それでも  未来に向けて

心の中でに  平和を抱き

穏やかに暮らすことはできるから

 

一人一人の様々な在り方で

ある人は  子供たちと木を植えて

ある人は  誰かの悲しみに寄り添って

 

ある人は  平和の為に祈り続け

ある人は  霊を洗い続け暮らします

 

平和の形は各々で

 

始まりは  一人の心の中から…。

平和でいることかもしれません

 

この世界が

平和なことを願うだけ

それだけで 

何かが変わっていくのです

 

大切な人が  遠くにいたら

その人の幸せを描いて

 

大切な人の側に居られたら

『ありがとう』『大好き』

『あなたは大切な人です』etc.

目を見て   

そう囁いて

そっと肩に触れてみて…。

 

あなたの穏やかな平和が

その人を包んでいったら

・・・本当に素敵です

 

 

大地には  黄色い柚子が実って

お日様に照らされて輝きます

 

心の中にも  輝くような

平和の実りに  恵まれますように

 

冷たい風が渡っていく

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨何処かで

 


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ひんやりとした朝の空気に

体がキュット固まります

 

そろそろと  動き出して

厚手の羽織ものに手を通して

ぼんやりと  夕べの空

漆黒に染まる空に浮かぶ

明るい月の光を思い出します

 

今月の満月は十九日

夕方十八時前くらいでしょうか

 

部分月食も  十六時半前から

二十時前頃まで見られるのだとか…。

 

地球の影が見られるチャンスです

 

・・・・・・・*・・・・・・・

 

一人に  できること

二人なら  できること

三人でなければ  できないこと…。

 

十人に  できること

十一人と  できること

十二人だから  できること

十三人が  できること…etc.

 

思い付きますか…?

 

始まりは一人

だんだん増えて  百人に…。 

 

ある日  一人が始めたことを

同じようにするものが増えていき

 

百人になると

全く違う別の場所  何処かでも

同じことをする人が現れる

・・・らしいのです

 

〔百匹の猿〕を知ったのは

お世話になった知人の話を聞いて

アインシュタインは知っている》

という本を読んだ時でした

 

 

百の意味

千の意味

万…億…兆…亰…垓……。

etc.

いつか出逢って  重ねた意味が

知れるかもしれないですね

 

                         ***

 

一日やって

二日目も  やって

三日目で止めたら三日坊主(*^-^*)

 

四日目も続けて

五日目にはやらずにいられなくて

六日目はちょっと面倒で

七日目は続いているとホッとして

 

一月したら  当たり前に体が動き

一年したら  日常で

三年したら 

もう  迷わなくなるでしょう

 

石の上にも三年…。

昔の人は  そんな風に言ったけど

 

些細なことが  千を越えると

身に付いて  支えてくれる

 

生きているから  できることです

 

その時間  小さな想いを

いつもいつも抱いていたら

実る  ような気がしてきます

 

それは  気の遠くなるような

長~い時間  

大きな数  かもしれません

 

やり過ごしてしまったり

忘れてしまうかもしれません

 

日々の暮らしで

有っても  無くても   

変わらないかもしれません

 

誰かが褒めたり認めたり

してくれることではないの

かもしれないけれど

 

生きている時間が 

力強くなるのです

 

自分を信じる気持ちは

そうして  できるのかもしれません

 

自分が  自分に正直に

 

続けられたことも

あの日  できなかったことも

知っていて 

 

続けることが

簡単でないのだと分かってしまう

 

その先に在るものは

きっと宝物なのでしょう

 

新聞紙を  三十一回折ると宇宙へ届く

らしい(計算上)のは

昔テレビドラマ《大和撫子》の

物理学者の台詞?だったような

 

疑いたくなる時は

取り敢えず  聞いてみるのです

 

心の中で  『良いのかな?』

初めはシンとしていても

 

何度も繰り返し 

心の中で語りかけたら

なんとなく  YESやNOが

分かるような  気がしてきます

 

想いも  遠い宇宙まで

届くような気になってくるのです

 

冷えた空気に覆われた

同じ  この世界の片隅で

自分を信じられたら…。

 

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨祭りの後

 


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暮らしの中で

祝福を分かち合ったのは 

どんな時でしょうか?

 

この世界に産声をあげ

生まれた時?

 

それとも  初めて立って

歩いた時…?

 

いえいえ  運命の人に廻り合い

永遠の愛を誓った時…?

 

命を繋ぐ子供たちの

微笑みに  出逢えた時?

 

・・・

人類が初めて月に立った時?

 

それとも  地球温暖化

明らかに回復したと知った時?

 

いろいろな喜び事はあるけれど

日々  理由は山のように有りすぎて

 

《何》と決めてしまったら

誰もが  同じには

祝えなくなるのです

 

だから《何に》でなく 

全てに感謝して 

祝福を分かち合うのなら…。

 

そんな大きな機会が

《祭り》

なのかもしれません

 

神様は

宗教によって  

いろいろだけれど

 

八百万の神々が

絶えず守ってくださる

この国では  

 

お日様にも  風にも雨にも

雷にも  名がついて

 

山にも湖  海原にも

火にも水にも  病(を癒す)にも

 

石にも  土にも草木にも 

田畑や土地や  季節etc.にだって

 

あらゆるものにも

神が宿ると信じているから

(天の使いが側にいる時には

    眠くなるのだとか…。)

 

その存在を  人が『在る』

そう覚えた瞬間から

在るものと

なっていくというのです

 

人々は  祭りや

神社仏閣への詣でによって

 

目に写らない  心の目を

よくよく開かないと

感じない

 

神々や  人ではないものの存在を

身に近く 強く

感じられるのかもしれません

 

同じ気持ちの人が集うなら

高揚し  喜びはぐんぐん増して

 

いつもよりワクワクして

ドキドキして  熱くなって 

 

憂さを晴らしたり 

新鮮な軽やかさを受けとったり

何より  生きる力を

思い出すのかもしれません

 

くぐもった声や  俯いた顔も

前を向いて  大声で

『おめでとうございます』

『ありがとうございます』

そう  言い合えたら

 

そんな祭りが  静かに 

彼方此方で開かれていく

秋の日も

もうすぐ終わっていくけれど

 

後少し  実りを讃え感謝する

秋祭りの  厳かで美しい日々が

大地の上で開かれていきます

 

 

忙しない日常に  ふと立ち止まり

恵まれた日々の幸いに  感謝して  

祭りに心暖めて貰ったら

これから寒い冬がやってきます

 

・・・もしかして 

大切なのは

祭りの後 …?

 

人々が祭りに沸き立って

心踊った

後なのかもしれません

 

祭りの高揚と輝きは

熱も  振動も

日常とは大きく違うから

終わった後は

ギアを  シフトチェンジして

 

神楽も囃子も鳴り終えた

祭りの後の片付けと共に

心も始末して  整えて

 

祭りで貰った大きなエネルギーを

上手く腹の中に納め  蓄えて

 

次に来る  祭りの日まで  

力を尽くせたら

新しい風が

やってくるかもしれません

 

祭りの後や

大きな出来事が終わった後は

必ず  新しい始まりを迎えます

 

誰も気付かなくても

変わり初めていくのです

 

心の中で覚えることは

現れていくのだから

 

祭りに行かれないことを

嘆かなくても  大丈夫

 

思えば通ず

 

あらゆることに  感謝して

今日  在ることに感謝して

 

心は洗われて

新しい始まりを迎えられます

 

瞼を閉じて

ふるさとの祭を思い出して

 

そっと  心の中で感謝して

嬉しい気持ち  楽しい気持ちを

思い出すだけ

 

今日も何処かの祭りから

清んだ冷たい風が

渡ってくるかもしれません

 

秋の深まる  この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨楽しみ

 


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晴れて  乾いた

冷たい空気に包まれた朝

いつものように歌ってみたら

掠れた声で笑ってしまう

 

声は  思ったような音を刻めず

呆れるほど調べを外れて

『あらあら…。』

今日は喉もお休み…。

 

天気予報を報せる時の

温度予報は都会用  だったりして

 

暖かいのも 

ひんやりするのも

その日その時  感じるのは

人により時により  場所によって

違ってしまうから

 

体調を注意深く探っていって

心地好い衣を  脱いだり着たり

できたらいいのかもしれない

 

辛いものも  お酒類も全く頂かず  

日々淡々と暮らすのは

 

他人と同じような

楽しみ方を知らないようで

意外に楽しい

 

体にも心にも  より合うものが

そっと  寄り添ってくれるから

 

刺激の強い 

辛いものや  酒類とは

ちょっと相性がよくないだけ

 

刺激は時々頂いて

そのくらいが丁度良い

 

楽しみ方は人各々

 

そう  毎日は 

知らないことでいっぱいで

みつけたことが知る喜びへ誘って

 

新しいものは  輝きに溢れて

此方へどうぞと招いてくれる

 

                         ***

 

一つ、二つ、三つ、四つ

五つ、六つ、七つ、八つ

九つ、十…十五。

 

なぜだか最近  何かする時

十五まで数えて

 

やかんに水を汲む時や

顔をマッサージする時や

色々で顔を出す 

 

始まりは  いつも突然訪れて

いずれ  波のように去っていく

                     

何もないところに 

《一》を始めるのは  意外に大変

 

何かの波が始まって

そのことに

ワクワクするか  とか

 

他人から

どう見られるか  とか

どう説明して

分かって貰えばよいか  とか

 

法に触れないだろうか  とか

人道的に規は越えないだろうか

なんて  いろいろあって

 

でも、最初に《一》を行う人は

他人から理解されることは

少ないから

 

先ず  『ワクワクする?』と

自分に聞いてみるより他に

術がない

 

未知への怖さを上回り

ワクワクが大きいなら 

《一》踏み出して

 

それは  映像の中や 

ゲームの世界ではないのだから

リセットはされない

 

行いは  記憶され残っていく

 

そして  体の行うことを

ストップさせるスイッチは 

自分の意志  以外にはないのだから

 

《一》踏み出すのも

自分の決断

留まるのも  また

自分の意志

 

痛みも  苦しみもリアルに感じ

思考して  真実は其所に

 

アンドロイドなら

声が掠れることはないけれど

人は  人だから

不具合も起こってしまう

 

生きていて

思い通りにいくのは  ほんの少し

 

けれど  簡単なゲームより

様々な制約や  積み上げる実績で

困難なゲームをクリアする方が

よほど喜びは大きいだろう

 

『人生は舞台のようなもの』

なのだと 

シェイクスピアは言ったとか

 

主役は他のだれでもない

あなたや  わたし

各々が各々の舞台の主役を演じ

 

別の誰かの舞台では  束の間

登場人物を演じるだけ

 

十五歩目には  何か起きる?

十五数えたら眠りに落ちる?

暫くは十五の中で

 

もうとっくに 

火の鳥は飛び立って

 

神迎えのお祭りが始まる頃

稲佐の浜は凪いでいるのだろうか

白波が一筋になる夕べ

神々は出雲へと…。

 

縁は結ばれていく

 

穏やかな日々が巡る

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨悼む心

 


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今朝の空気はひんやりと冷たくて

この感じ…好きみたいです

 

時々吹き込んで  流れゆく風が

なんだかとても  優しくて

嬉しくなって

 

振り向いただけなのに

小鳥たちは飛び去って

隠れてしまうようだけど

 

見えないけれど  声がして

見えないけれど  其処にいて

なんだか  それがくすぐったくて

 

今朝は烏までやって来て

話しかけるように

『カァ・・・・。』と

鳴いていて その声に

なんだか  胸がジンとして

 

庭の露に濡れた枯れ草が

朝の光を浴びながら

金色に輝いて  揺れているのが

なんだかとても  美しくて

 

そんな当たり前の

今日という日に出逢えたことに

 

ブワッと浮き上がりそうなほど

嬉しくなって  今日も好日

日々  是好日

 

                         ***

 

閑話休題

 

人体に大きな影響を及ぼす

新しく変化した

小さな生物が猛威をふるい

 

世界中で  亡くなった人と別れ

送らなければならない機会が

より多くなって

 

そればかりでない様々な理由から

お別れをしなければならない時

 

故人を悼むメッセージが

SNSに投稿され  目にします

 

作家や劇画家ならば 

もう新しい作品を

読むことはないのだ  と

 

噺家ならば  もうあの噺は

聞けないのか  と

 

声優ならば  もうあの声の

登場人物は出て来ない  とか…etc.

 

先日亡くなった  僧侶で作家の

瀬戸内寂聴さんのような方ならば

 

人々の声に耳を傾け

辛苦から救われた人は数知れず

喪って胸に空いた穴は

どれ程のものでしょう

 

身近な  大切な人を亡くして

哀しみに暮れているなら

その人を思い出して…。

 

 

そんな中

もうずっと前  十年以上前に

六十二才で亡くなった

 

生きていたら  今日

birthdayを迎える

名優の大原麗子さんの

記事を見つけました

 

還暦を少し過ぎたばかりの

まだまだ惜しまれる年齢で

この世を去ってしまったけれど

 

大河ドラマにも主演され

 

若い方は知らないCM

『ちょっと愛して  長~く愛して』

美しい和服姿と

甘い声で台詞を言った  あれは

お酒の宣伝だったでしょうか…?

 

亡くなった時に一人で 看取られず

数日経って発見されたことから

マスコミの取り上げ方も色々で

 

ギランバレー症候群の闘病中

だったことや

ドラマチックな人生のこと

俳優としての業績など

 

今のSNSほどではないにしろ

当時  記事の種には事欠かない

魅力的な女性だった印象が残ります

 

亡くなった姿は残らずに

美しかった姿と声が  いつまでも 

ファンの胸に残っていくでしょう

 

                            ***

 

『人は二度死ぬ』のだと

七年前に愛する人を喪った時 

何度も  様々な形で伝え聞きました

 

肉体が朽ち果てしまった時に

迎える  一度目の死

 

遺された者の心に生き続けた後

誰も覚えていなくなって

忘れ去られてしまった時

再び迎えるのが

二度目の死なのだそうです

 

遺された人が思い出すと

亡くなった大切な人は

喜んでくれている…。

 

そうだとしたら  

会ったこともない

これから生まれ来る子供たちに

亡き人のことを話し伝えたなら

 

二度目の死を迎えることは無い…?

かもしれません

 

                       ***

 

生きるのが生き難くて

死を選ぶ…それも叶わず

 

一人で死ねず

他人を傷つけて  道連れに

 

それとも  スクリーンの中の

憧れの悪役を真似て  

 

現実と映像の中の行いの

重さの違いに気付かずに

 

消えることの無い

生きる時間に残してしまう

あれこれを思います

 

以前  相棒という刑事ドラマの中で

水谷豊さん扮する 

杉下右京なる刑事は 

 

過ちを犯した相手に向かって

『どんな理由も  人を殺して良い

    理由にはなりません』と 

怒りを露にして語っていました

 

犯罪は形を変えて

他人を傷つける行為の形も 

意識も変化して

 

どこまでを犯罪と呼ぶのかも

国の法や  道徳によって

全く異なってしまいます

 

右の答え  左の答え

どちらでもない答え

心の目をしっかり開いて

人の境界を  越えてしまうことの

無いように

 

 

悼む心を  大切に抱くなら

 

二度と再び

掌の温もりが戻らないことを

知っていき

 

あの声は聞けなくなるのだと

知るでしょう

 

一人の命の儚さや重さ

 

遺されて  哀しむ人が

その先を

生きなければならないこと

 

想像できることを  願います

 

悼むのは 

悔いでも憐れみでもない

 

哀しみ嘆く 

愛から生まれる想いです

 

愛する人が遺してくれた

生き様は  美し過ぎて

 

伝え続けるのには長~い

時間が掛かるかもしれません

 

心の内に生きていて

ずっとずっと  思い出せる幸いに

心が暖かくなっていきます

 

朝夕  風が冷たくなりました

ご自愛ください

 

冷たい風が吹く

この世界の片隅で

 

あなたの幸せをお祈りします

mary