高く飛ぶ時
跳躍の前には 深く沈み込む
そうでなければ
高く飛べはしない
そんな当たり前のこと
なのに 気付かないことが多いから
普通の暮らしの中でも
そんな事は いっぱいあって
沈み込んだことさえ分からずに
自分が
小さくなってしまったことだけ感じて
周りの人が 自分より大きくて
叶わないもののように感じてしまう
そんな時 疑ってしまう
これから 飛べること…。
そして 忘れてしまう
今 跳躍の前だということ…。
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沈み込んだ準備の時間は
退屈だったり
面倒なことが多いから
迷ったり
諦めそうになったりするけれど
眠っているのだって
夢の中の時間が必要で
膝を抱えて 座り込んでいるのだって
それが
今 必要なことだから
いつも明るく
軽やかに居られなくても
好いのかもしれない
・・・そう思って気付いたら
不思議なくらい
沈み込んだ自分を
疑わないで居られる気がして
思い出す…。
『今は飛ぶ少し前なのだ。』と
深く深く沈み込んだ
『その力をバネにして飛ぶのだ。』と
それが
何処へ高く飛ぶ準備なのか
自分だけの答えを探して
一つ一つ感じるなら
光る糸を手繰るように
行きたい場所が見えてくるかもしれない
そこへ向かって
思い切り飛んでみる
そして
誰かの手を掴めたかもしれない
チャンスを掴んだかもしれない
例え 掴んだものが
今 思い通りのものでなくても
生きていたら
再び 次の跳躍へ向かって
沈み込んで
準備を始めればいい
思い通りにならないことは
沢山 あるけれど
それは これから出逢う
大きな喜びの為に…。
過去も 今も
全て揃っていなければ
次の場所へは行かれない
次に目指すその場所は
これまでの全てが無ければ
見えては来ないのだから
沈み込んだ自分が
飛べることを思い出せますように…。
秋の日の曇り空を見上げて
同じ大地の上で
あなたの幸せをお祈りします
mary