若い日には愛が何かも知らず
愛することがどんなことなのかも
分からずに大きくなって
傲慢に 不遜に
世界を自分の目で見たものだと
大きな勘違いをして
そんな思いすら気付かずに
転んだり 傷ついたり
痛んだりして
自分自身の体験や
目の前に見えるもの
食べものの味 etc.
皆 同じように見えたり
味わえたり感じたりするもの
ではないことを
知らないまま過ごして
ある日 美しい人が
人生に現れて
愛されることよりも
愛することが
どれほど人生に喜びを
恵まれるかを知らされて
日々 知らなかったことを
知る喜びや育むことの喜びに
のめり込むように過ごして
自分の心にないことは
心の中に生まれないことや
人には善い芽があって
簡単に摘んでしまえることを
知らされたけれど…。
いつか その人は
この世界から去っていき
未来の世界には
もう居ない
遺していったものは
身に余るほど沢山有って
一つ一つ受け取って
片付けて
育てていって
・・・それが 愛すること
なのかもしれないと
そう思うまでには時間が必要で
愛することの厳しさが
あらゆることから降ってきて
時々 あらあら…。
なんて思ったりして
深く 愛することが
人生を豊かにするのだと
身に染みてきて
それは木や草や 虫
生き物全てが愛おしくなることで
雨や風 土や光
水や火や空気の全てが震えて
一重なりの世界になって
繋がっていくような
小さくて 大きくて
近くのようで 遠くのような
此処だけど 何処にでも
そんな風に愛することを
自分自身を整えて
そこに居て 必要なことをして
大切に思う世界で
心地好く
命を使えたら それが好い…。
空も大地も
穏やかでありますように…。
大雨が降って 止んでを繰り返す
この同じ空の下
あなたの幸せをお祈りします
mary