あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨心象風景


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曇り空の  静かな朝

いつもなら  賑やかな日曜日は

何処かしら寂しげに  しんとして

 

突然そこへ

衆院議員選挙の投票日です』

大きな音で地域のお知らせ

有線放送が流れます

 

混雑を避けるのに期日前投票

済ませた人も多かったそうですが

 

投票は  社会の責任の一端を担うこと

そう  小学校で先生から教わりました

 

今は 選挙で投票できるのも

当たり前に感じてしまいますが

 

女性解放運動に一生を捧げた

平塚らいていさんのお話しや

貧困にあっては投票が叶わなかった

 

そんな時代が有ったこと

未だに思いの中で生きている

恩師の言葉と共に

忘れてはいけないような気がします

 

その時に  その場だ

出きることをする…。

 

参加することに意義を見つけるのは

オリンピックだけではないのかも

しれません

 

予報通りポツポツと雨が振りだして

外の景色は  いつもより

少し滲んでいる気がします

 

                        ***

 

不思議…なことに

此処ではない何処か  それは

気付けば此処に在るもの…?でした

 

だから  何処かへいかなくても

良かったのです

 

此処に居て 

他の何処かが現れるまで

ひたすらに  この場所に在るものに

向き合うだけで  

 

違う空間は現れていって

 

探していた  何処かが

恵まれるような気がします

 

人は  いいえ《わたし》は此処で

無いものばかり探して

 

この体を何処かへ運んでいけば

《わたし》は満足して

 

私の中に顔を出す

寂しさも  喪失も物足りなさも

それから  不毛に感じることさえも

無くなるようで

 

そして  此処でない或る場所が 

満たしてくれると

 

どうしてなのか何処かには在ると 

根拠なく信じて

 

此処には無い

有るように見えるものを

求め続けていたのです

 

                         ***

 

例えば  それは

一人でいること

 

でもそれは よく考えて

思い出すと   幼い頃に願った

自分の  望みでもあったのです 

 

幼い頃    四人姉妹で家族も多く

商いの為に  人の出入りも

繁多な環境だったので 

 

一人の時間を

強く望んでいたのです

 

まさか  こんなに経ってから

望みが叶うなんて思わなかった

(*^-^*)笑ってしまいます

 

例えばそれは

他人から見た幸せの形

 

例えばそれは

有り余る経験や  豊かな暮らし

 

きっと  あるかもしれないと…。

 

それでも  今

この世界のちょうどよい場所が

此処なのだから  此処に居て

わたしを生きることにして

 

そうしていたら  以外に

此処は優しい場所で

美しかったことに気付きます

 

探していたものが  草の影から

顔を出して微笑んだりして

 

その一瞬に満たされて

 

また  違う空間に

なっていきます

 

そう  これは心象風景

きっと錯覚なのかもしれないけれど

 

そんな錯覚なら

それもよい…ような気がします

 

じんわりと湿気た冷たい空気の

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary