秋も深まった寒い夜
消防車が夜回りをしてくださる
季節になりました
そう言えば 実家の父の友人が
昔々 火難避けの守りとして
短冊をくださったことがありました
火難避けということなので
ガス台の脇に貼っていましたが
十二月十二日…。
ふと思い出して調べてみると
十二月十二日は
石川五右衛門に縁があるらしい
京や福島では火難より
泥棒…盗難避けの札だったとか
十二月十二日の札を逆さに貼って
屋根や天井からやって来る泥棒に
『今日は休め』と
促す為の風習だったらしいのです
・・・その日は 彼の有名な
大泥棒 石川五右衛門が
釜茹でになった命日 それとも
生まれた日？らしいから
五右衛門の最期の様にならないよう
そんな忠告を含んだもの
…なんとも粋な計らいだけれど
今は そんな風流は通じずに
電話が鳴って 『困っている。』
そう 息子や孫を騙った相手が
堂々と玄関からやってきます
災厄の守り方も
変わっていくかもしれません
我が家に頂いた札のように
火難除にも利くようですが
十二月十二日の札を貼り
貼られた盗難避けを見ることで
家の主が用心するのも好いですね
空気が乾いてくると
火の用心も気になる季節
消防の赤い回転灯と鐘が鳴り
今はもう貼っていない
十二月十二日の札が頭をよぎり
身の守りを伝えてくださる
祖先に想いを馳せています
＊＊＊
脱炭素社会
ギリギリ地球が生き残れる
平均気温の上昇が
プラス１.５℃の世界…？
地球温暖化は日々進み
既に０.１℃上昇しているのだそう
だから 今からあと
１.4℃の上昇がボーダーライン
けれど 企業の大半は
まだ他人事で 感心さえ薄いのだと
アンケートの結果が報道されます
アンケートの真意も
温暖化の状況も
研究している当事者ではないから
断定はできないかもしれません
けれど この度の
ノーベル物理学賞を受賞される
真鍋淑郎氏は
もう随分前から 地球温暖化現象を
計算予測されていたのですね
(*^-^*)
一人一人は
大きなことは できないけれど
暮らし方の目指す向きを変え
できることをするのなら
大きな影響を与えることも
できることがあるかもしれません
その一人の《１》が
多くの一人の《１》と合わされば
不可能に思えることの中にも
無限の可能性は見えるでしょう
行いは 各々の暮らし方によって
できることが違います
十二月十二日の守り札のように
大袈裟でなく 身に近いことを
見つける力は誰にも備わって
いつか七代先の子孫たちに
善き先祖の一人として思われる
可能性も秘めているのだと思います
諦めるのは 簡単で
続けるのは 難しいかもしれない
けれど その先に光が見えるなら
歩くしかないような気がします
一人一人の胸の中
確かな答えが
見つかりますように…。
秋の深まるこの世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
